受験に効く心理学 File.1
“性格”は変えられる
―“ライフスタイル”という考え方―
こんにちは。心理セラピストのあべなおこです。
今回は、一人ひとりが持っている“性格”についてのお話です。
みなさんは自分の“性格”についてどう思っていますか?
また周りの人から「真面目だ。」とか「明るいね。」とか「粘り強いね。」とか、プラスの要素を感じることを言われることもあれば、「怒りっぽいね。」とか「消極的だね。」とか「忘れっぽいね。」など、マイナスの表現をされることもあるかもしれません。
あるいは、「お父さんに似て○○だね。」「○○なところがお⺟さんにそっくりだね。」なんて言われることもあるのではないでしょうか。 つまり、その“性格”が顔かたちや体形と同じように、親から子へ遺伝する、という考え方ですね。 確かに大人になっても、「⺟に似てそそっかしくて。」「怒りっぽいところは、父に似てしまって。」なんて言っている人がいますね。
性格は遺伝?でも実は、“性格”は遺伝しない、ということが分かっています。 「えっ?ホント?」と思いましたか?そうですよね。
だって実際同じように、親子そろって“朗らか”だったり、“物静か”だったり、“怒りっぽい”親子を見たことがあるでしょうし、みなさんにも「こういうところがお父さん・お⺟さんに似ているな。」と感じることがあるかもしれません。 でもそれは、“似た”というよりもむしろ、“真似をした”とか“そうすると決めた”という方が適切なのでしょう。
“性格”というのは言ってみれば、色々な場面で自分がどう振る舞うか、行動するかということです。
誰かと居る時、
リーダーに反対意見を言う人
決まったことに流れるように任せる人
本当は意見を言いたいけど、我慢する人
これらの行動は、“性格”という言葉を使って説明されることが一般的だと思いますが、“ライフスタイル”と呼び変えることができます。 そしてこの“ライフスタイル”は、0歳から作り始められ、だいたい10歳くらいまでに作り上げられる、といわれているのです。
そうだとすると、みなさんの“ライフスタイル”は、すでにできあがっているということになりますね。 自分で作る、つまり“そう振る舞うと決めた”ってことですね。 さらに一度作った“ライフスタイル”を一生使い続けるといわれています。
だからこそ、変えられる一生使い続ける、ということは一度作り上げられた“ライフスタイル”(=性格)は、変えることができないと思われがちですが、実は変えることもできるんです。
なぜ変えられるのか!みなさんはもうお分かりですね。 “自分で作り上げた”し、“自分で決めた”からです。 だからこそ、その中にはもったいないことに“思い込み”も含まれているのです。
どういうことかというと、みなさんが毎日周りの人からかけられている言葉に影響されている、ということなんです。 例えば、「君は、優しいね。」「よく気が付くね。」と言われれば、“そうなのかな?”と思いませんか? また、このようなプラスの言葉をかけられれば、なんとなく照れながらも気分がよくなりませんか?
それとは逆に、マイナスの言葉をかけられたらどうでしょう。 「まったくいつもやることが遅いんだから。」「何をやっても続かないね。飽きっぽいんだね。」 こんな言葉を繰り返し言われたら、嫌な気持ちになるだけでなく、“自分はやることがいつも遅くて、おまけに飽きっぽいんだ”と、まるでそれが本当の自分の“性格”(=ライフスタイル)であるかのように思い込み、自分のことが嫌いになってしまうかもしれません。
本当は、よく考えてからでないと動くことができない、つまり慎重な人なのかもしれませんし、 始めたことが続かないのは、興味の範囲が広くて、本当にやりたいことがまだ見つかっていないだけかもしれないのに。
今日からできることそれならば、今日から“性格”(=ライフスタイル)を変えていきましょう!
焦らなくても大丈夫。少しずつでいいので、やってみましょう。
- 1お父さん、お⺟さんに、今日からマイナスの言葉をかけないで欲しい、とお願いする。
- 2このお願いができそうもない場合は、言われたマイナスの言葉を聞いた時、「お父さん、お⺟さんはそんな風に思っているの?」と、宙に浮いたシャボン玉かのように、その言葉を見つめてみましょう。悲しい気持ちになるかもしれないけれど、ここが頑張り所です。お父さんやお⺟さんは、今はマイナスの言葉で注意することが近道だと思って続けているだけなのです。
- 3少し気持ちが落ち着いたら「違うよ。慎重な人間なんだ。飽きっぽいんじゃない。まだ本当に自分に合ったことが見つからないだけなんだ。」と自分の頭の中で、変換してみます。
この3つのどれかを続けていたら、何が起こるでしょう。 きっと前より、自分のことが好きになってくると思います。 そして自分を信じることができるようになります。
今、受験勉強で忙しく大変な毎日を送っているかもしれませんが、自分のことが好きになり、自信が持てるようになったら、前より頑張る力、エネルギーが出てくると思います。
ぜひ、“ライフスタイル”を変えるチャレンジ、試してみてください!
キャリアコンサルタント 塾指定保護者カウンセラー
子どもの不登校をきっかけに、一念発起してアドラー心理学を学びながら、大学の心理学科へ入学。理論に基づいた関わりによって、親子関係が大きく改善した。現在、親子関係や不登校をテーマにした講座、講演活動に加え、カウンセラーとしても活躍中。