【連載コラム】受験に効く心理学 File.4
Unconscious Bias アンコンシャスバイアスって?
―思い込みの枠をくずしていこう!―
以前のコラム、"ライフスタイル"の回を読んでいただきましたか?
その内容を覚えていなかったらもう一度読み返してみてください。
皆さんの"性格"=ライフスタイルは、周囲の人からの言葉かけに影響されてできあがる、というお話でした。
でもおそらく皆さんもお気づきだと思いますが、"ライフスタイル"の形成は他者からの言葉かけが100%を占めている訳ではありません。 日々、365日皆さん自身が自分にかけている言葉、"セルフトーク"も多大な影響を与えています。
1日に何万回も繰り返される"セルフトーク"言葉=思考、と言えます。 人間は「思考する動物」と言われていますが、思考=考えることによって浮かんでくる言葉が1日あたりどのくらいあると思いますか?
1日4万回~7万回
それが
"セルフトーク"
の回数です
簡単には想像のつかない数ですね。少なくとも他者から掛けられる言葉の比ではないことだけは、お分かりいただけると思います。
"セルフトーク"は、口からこぼれるつぶやきだけではなく、頭の中に言葉が浮かんだ時点で、セルフトークなのです。 さすが!「思考する動物」なんて喜んでいる場合ではないのです(笑)
この日々行われている、"セルフトーク"が、健康的なものであれば問題はありません。
私、いい線いってるじゃない!
少し失敗したけど、次、頑張ろう!
でも、もしネガティブなものだったとしたらどうでしょう。
"どうしてこう忘れっぽいんだろう"
"もっと速く走れたらいいのに"
"工作が上手くできないな、不器用だな"
"歌が下手だから歌いたくないな"
"どうせ頑張っても無駄だよ"
"今までもだめだった"
こんな風にどんどん自分への"過小評価"に繋がっていきます。 あなたにはたくさんの強みや長所もあるのに、自分で自分に「ダメ人間」のレッテルを貼っていることになります。
アンコンシャスバイアスとはつまりこれが積み重なって起きるのが『アンコンシャスバイアス』無意識の思い込みや偏見、と世間では言われています。 自分では気づかないうちに物事や人を決めつけてしまうクセ、とあるのですが・・・
私としてはこの無意識という言葉を見過ごせません(笑) 無意識に起きてしまうのだったら、どうすることもできないのでは?と思ってしまいますよね。
そんなことはありません。 なぜって、思考は自分が作り出したものです。誰かに脳を乗っ取られた訳ではないでしょう。
日々、365日 4万回~7万回続けてきた"セルフトーク"が貼ったレッテルをもし可視化できるとしたら、もはや身体中レッテルだらけ、なんてことになっているかもしれません。
でも考えてみてください。自分で貼ったレッテルならば1つ1つはがしていくこともできますね。 これを意識してやっていくことで、劇的な変化が起こります。 このことを"リフレーミング"と言います。
例えば先ほど書いた
"どうしてこう忘れっぽいんだろう" ⇒ "忘れていいこともあるよね"
こんな風に変換することです。 でも最初から、N ⇒ P へ一足飛びにリフレーミングするのは習慣化していない人にとっては難しい時があります。 そんな時はステップを踏んでいくといいと思います。
- 1止める。いつものようにネガティブセルフトークが出そうになったら、すぐにストップをかけます。手をたたく、耳を触る、腕をさするなど、身体の動きとセットにしておくとよりスムーズです。まずネガティブセルフトークを中断することを3日続けてみてください。これができたら、1週間、2週間(笑)とそのまま延長していきましょう!
- 2感じる。ネガティブセルフトークを中断することを続けてみての自分の気分を観察してみることです。「あれ?なんだか前より落ち込んだり、くよくよしたりすることがなくなって気分がいいかも・・・。」こんな感じがしたら成功です。そう。何かいいことがないと続けられませんよね(^_-)-☆
- 3フラットに受け止めてから、リフレーミング。何か失敗したとき、状況が不穏なとき「これにも何か意味があるのかな・・・。」とか「今までもなんだかんだあったけど・・・。」と受け止め、「失敗したから次に生かせる経験ができた。」「今までも結局は、何かしらのプロセスを得て乗り越えてきた。」と変換する。
これを繰り返して、1枚ずつレッテルをはがしていったら新しい自分が日々発見できるはずです。
3段階を毎日!何カ月も続ける!と思いましたか?
大丈夫!!今までだって毎日4万回~7万回、思考を働かせていた皆さんです。それを N ⇒ P に変えるだけのこと。
落ち込む時間ではなく
自分の自信をつくる時間に
変えられるんですよ!
そのうちにすっかりリフレーミングが身についてよっぽどのことがない限り、崩れない自分ができあがります。 そうして、根拠があろうが無かろうが、"自信"が身につき、これを味方にできれば、色々なことにチャレンジする勇気が湧いてきます!
筆者自身の体験談筆者は、人前で話すことが大の苦手、何事にもチャレンジしない人間でした。 でも、今、大勢の人の前でも、伝えたいことを伝えられる自分になれたのは、コツコツ毎日、セルフトークを変換して『アンコンシャスバイアス』を崩してきたお陰なんですよ! 私の中ではちょっとした"奇跡"です。
だから、3日坊主で終わらせず、1カ月続けてみましょう。 家族全員で取り組んでもいいですね。 声に出したネガティブワードをお互いに声掛けしてみんなでポジティブワードに変換するゲームにしてもいいと思います。
なんだか書いている私がその光景を想像してワクワクしてきました(笑)
"ありのままで"
"等身大の自分" を
通過して
"プラスアルファの自分"
になれる日を
楽しみに、Let's Try!
キャリアコンサルタント 塾指定保護者カウンセラー
子どもの不登校をきっかけに、一念発起してアドラー心理学を学びながら、大学の心理学科へ入学。理論に基づいた関わりによって、親子関係が大きく改善した。現在、親子関係や不登校をテーマにした講座、講演活動に加え、カウンセラーとしても活躍中。