【連載】親子で読みたい!夢を拓く『成長メソッド』③〜当たり前のこと〜

淑徳巣鴨中学高等学校教諭、入試広報部長でサッカー部顧問としてもお馴染みの石原 克哉(いしはらかつや)先生。
このシリーズは、石原先生がこれまでの教育活動の実践の中で得られてきた多くの知見の中で、「本当に子どもが成長していくために必要なこと」「子どもたちが自分の夢を実現するために必要なこと」などをテーマに連載で語っていただきます。
第3回は“当たり前のこと”が持っている大きな意義について語っていただきました。

 

第3回 “当たり前のこと”

皆さま、こんにちは!!淑徳巣鴨で入試広報部長を務めております石原です!!いつも元気いっぱいでお届けしておりますが、今日も全力でいきますよ!

さて、まずこんなお話から始めましょう!

「先生の学校の生徒達、挨拶が元気ですよね!」――これ、よく言われるんです。本当にありがたいことです。

挨拶ひとつでその場の空気が変わる。これってすごい力ですよね!

 


挨拶の力――当たり前のことを全力で!

 

挨拶って、実は人生においてとても大切なことなんです。当たり前のことを当たり前にやる。この積み重ねが、人生を豊かにしていくんです!

例えば、学校の中で「おはようございます!」と元気に挨拶するだけで、教室の雰囲気が明るくなりますよね。そして、その明るさが、クラス全体の活気を生む。それが学校全体に広がり、「学校の雰囲気がいいね!」と言われるようになるんです。

でも、この「当たり前」を全力でやり切るって、簡単なようで実は難しいんです。

どうしてか?それは、人はつい「まあ、これくらいでいいか」と手を抜いてしまいがちだから。でも、この「当たり前」を全力でやれる人こそ、人生で大きな成功をつかむんです

 


挨拶から広がる「当たり前」の大切さ

挨拶以外でも、当たり前のことってたくさんありますよね。早寝早起きや友達を思いやる、約束を守るとか…。小学校で習った基本中の基本のことです。これって、大人になっても大切なことですよね。

それは、当たり前のこと」にこそ、真剣に向き合う覚悟がいるからです。

例えば早寝早起き。シンプルですよね。でも、「夜更かししたいな」「もうちょっと寝ていたいな」って思った瞬間に自分との戦いが始まります。この戦いに勝てるかどうかが、未来を大きく左右するんです!

この「当たり前の積み重ね」をなめちゃダメなんです。なぜなら、この小さな行動こそが人生を大きく変える原動力になるからです!

 


自分をコントロールする力――成功の鍵

ここで大切なのが「自分をコントロールする力」です。私はこれを「自分の脳をしつける」ってよく表現しています(笑)。

皆さん、自分をコントロールするってどういうことだと思いますか?

例えば、朝起きたときに「もう少し寝ていたいな」と思っても、自分で決めた時間に起きる。それだけでも立派な自己コントロールなんです。これができるようになると、どんな目標でも達成できるようになります。

心理学者ウォルター・ミシェルが行った有名な「マシュマロテスト」をご存じですか?

目の前のマシュマロを食べるのを我慢できた子どもたちが、将来学業や仕事で成功する可能性が高いという実験結果です。この実験が示しているのは、「自分をコントロールする力」が人生においてどれだけ大切かということです!

つまり、自分をコントロールする力を鍛えること。それが、皆さんの未来を明るくする鍵なんです!

 


当たり前を全力でやる人が未来を変える

もう一つ、お話しますね。トップパフォーマーの多くは「ルーチンワークをしっかりこなす」ことを徹底しているそうです。

例えば、毎朝決まった時間に起きて運動をする、日記を書く、1日の計画を立てる。これらは一見地味ですが、これを継続することで、大きな成果を上げているんです。

ここで大切なのは、「どうせやるなら全力で徹底する!」という気持ちです!だって考えてみてください。「これくらいでいいか」と手を抜いたことって、後から必ず後悔しませんか?逆に、「あの時全力でやったな!」と思えることは、自分の自信にもつながりますよね。

 


稲盛和夫さんの「ど真剣に生きる」

ここで、私が大好きな言葉を紹介します。それは、稲盛和夫さんの「ど真剣に生きる」という言葉です。この言葉を聞くと、「自分は本当に真剣にやっているだろうか?」と問いかけたくなります。

稲盛さんは、京セラとKDDIを立ち上げ、日本航空を再建した経営者として有名ですよね。稲盛さんが京セラを創業したとき、彼はファインセラミックスという一つの技術に全力を注ぎました。当時、日本にはまだなかった新しい素材を作るため、実験を繰り返したそうです。もちろん、失敗もたくさんありました。でも、その失敗から学び、改善を重ねることで、ついに革新的な技術を開発したんです。本当の熱意を持って、本当の努力で取り組むことができなければ、きっと開発はできなかったのではないでしょうか。

実は、人間って意外と「やってるつもり」で終わってしまうことが多いんですよ(笑)。でも、「ど真剣に生きる」っていう言葉には、全力で挑戦する覚悟が込められているのではないでしょうか。

 


最後に――未来を変えるのは自分自身

皆さん、覚えておいてください。「当たり前」を全力でやることそれが、未来を変える一番の近道です。その当たり前を続けていけば、きっと皆さんの人生も素晴らしいものになるはずです!

さあ、今日から「当たり前」を全力でやる人生を始めてみませんか?

皆さんの挑戦を、心から応援しています!!

 

(第4回に続く)


◎著者紹介

石原 克哉 先生

(淑徳巣鴨中学高等学校教諭 入試広報部長)

・大学卒業後、新卒で淑徳巣鴨の教諭となる。現在23年目。
・行事主任、学年主任を歴任後、入試広報部長として7年目。
・担当教科は数学。

高校サッカー部監督・中学サッカー部総監督。

・教師としての使命は、「子どもたちの未来を豊かなものにすること」。

 

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