【連載】我が家の中学高校受験体験記 No.4
RESMOでは「我が家の中学高校受験体験記」と称して、よくある合格のノウハウではなく、保護者として、家族 としてどう向き合ってきたかを受験経験者の皆様にお伺いして連載します。受験が初めての方もそうでない方も、志望校の難易度に関わらず、大変参考になる体験談を集めました!保護者必見です!
体験記No.4
【投稿名】
まっきーさん
【受験分類】
私立中学受験
【受験学校名】
私立鷗友学園女子中学校
【中学受験を考えたきっかけと受験を決めるまでの経緯】
男子に挟まれる三人兄弟の真ん中女子。
好きなことと嫌いなことがはっきりしている2歳ちがいの"のび太気質"の兄と、世界は自分のために回っているクリエイティブで活発な"ジャイアン気質"の弟に挟まれた環境のせいか、お世話上手で聞き上手"ピーターパンのウェンディ"の様な娘でした。
幼稚園探しでつまづいた(?)兄が「ここがいい!」と選んだモンテッソーリ教育の幼稚園に本人も数珠繋ぎで入園し、自然な流れで地元公立の小学校へ。
幼稚園の頃は、子どもの「やりたい」「好き」に寄り添う環境で過ごせたことで、文字通り映画の世界の主人公のように、自由にわがままなくらい自分軸が立っていた娘でした。
上の子の時は、親子共々初めてだらけでつっかえることがあったものの、さすが二番目は女の子。学校の勉強も宿題も、お友達関係も習い事もスムーズに運んでいるように感じていました。
このままでいいのか‥と感じたのは3年生の通知表を見た時。
「私はわたし」「わたしらしく」、と言っていたカラフルでイケてる娘が「人と同じように」生活しようと頑張っている過程を表している指標に見えました。今まで我が家で考えも及ばなかった選択肢、『中学受験』。同学年の中学受験経験者のママさんに相談しました。
私が持つのは『お受験=子どもをつぶす』というネガティブなイメージ。
「中受は偏差値の高い進学校に行かせるだけがそれじゃないよ。我が子をちゃんと見てあげて、その子がのびのびイキイキできる大切な10代を過ごす学校を見つけられたらいいんだよ。」と、お子さんが通っている地元の塾を紹介してくださいました。
不安が楽しみにすら感じ、目の前が明るくなったのを覚えています。彼女に相談したのが正解でした。先輩ママには今でも感謝です。
頑張らせて数字で競って心をなくすような受験ではなく、この子がここがいい!という学校に出会えるための受験だったらできるのではないかと、思い込みが良い意味で壊れた瞬間でした。
「今の〇〇が学校でこれだけ頑張っていることはすごいこと。中学は〇〇にあった学校生活が送れるところを選べたらいいんじゃないかな?」と話したことを今でも覚えています。
【受験期間に感じたこと】
親子でこんなに向き合えたことは、受験抜きではあり得ないね!といまだに2人の間で懐かしい思い出話に。スケジュール管理が苦手な私が、夏期講習後の過去問突入期間に作成したカレンダーは今でも娘と私の宝物です。今となると笑い話ですが、早稲アカのお友達から教えてもらって湯島天神の合格ハチマキを頭に巻いて過去問を解いていたこともありました笑。
追い上げの冬、当時私立中学2年生だった友人のお嬢さんが娘を当時の自分に重ねて家庭教師を買って出てくれた事も、今思うと信じられない出来事です。我が家で2時間ほど過去問の直しやノートのまとめ方、時間の使い方やモチベーションのあげ方など経験者だからこそできる目線を同じ高さにした伴走は娘にとってもとても心強い時間であったと思います。合格発表もそのお姉さん先生と一緒に見に行き、喜び合うことができたことも嬉しい思い出です。
志望校選びでは親子の好みが合致していたので悩むことはほぼありませんでした。始めた頃は憧れの第一志望校でしたが、取り組み方次第では射程圏内に入るかも・・と徐々に思えるようになったのは、志望校の問題の形式が本人合っているということがわかったからでした。
知識量が豊富にあれば良いだけではない、思考力や想像力、知識を元にして考える力を問う問題だったことは、入試説明会で先生から熱を込めて伝えていただいていました。文章題がメインの過去問を解き進めていくうちに、「鷗友へ出すラブレター」だとすら思えるほどになってきました。どれだけこの学校に入りたくて過去問を解いてきているのかをアピールするという事を、親子で熱心にしていたように思います。
本当に分担作業だったと思います。私は志望校選択に関して学校に足を運んだり情報収集すること(学校見学では通りすがりの先生にインタビューすることも大切な事でした)、そして何より"受験"を楽しいものにすることを心がけました。娘がやる気があるうちは私もできる事はやろうと心が奮い立ちました。お母さん同士の情報交換も、ありがたかったです。
どうしてもわからない問題があった時、学校の事務室に出向いて社会の先生を呼んでいただき、教えてもらった事もありました。そんな事も受け入れてくださるアットホームな校風にさらに惚れ込んでしまいました。
思い起こすとエピソードが盛りだくさんです。
【いま当時に戻るなら】
「どんな結果になっても大丈夫だよ。」と自分と娘に言ってあげたいです。
クラス分けの結果に一喜一憂したり、ヒステリックになったり、この世の終わりのように感じていたけど、全部ひっくるめて今の私たちにとって必要な向き合う事だったのだと思います。
もう一度当時に戻っても、きっと同じ塾に通ってきっと同じ志望校を選んできっと同じように右往左往トライアンドエラーを繰り返しながら、泣いたり笑ったりの受験生とお母さんをやっていると思います。
【受験して良かった点、悪かった点】
良かった点
娘との絆がこの上なく深まったこと。基礎学力はこの時にかなりついた様に思います。家族にとっても、真ん中の娘が受験したことは強烈な記憶に残っていると思います。娘が願望実現に向けて、努力と根性で曲げない心があることは一つ発見でした。
悪かった点
あったように思いますが、今は思い浮かびません。
【受験にかかる費用について】
5年生から家庭教師を月に一回お願いしていました(一回8千円程度)。夏期講習など塾の講習代テキスト代に後半かかった様に思います。
【入学後の費用感】
女子校なので制服の種類が多かったり、指定のものがあったのでお金はかかった記憶です。入学後、部活で吹奏楽部に入った時に楽器を購入するのにこんなにかかるの・・?と思いました。
スキー合宿の最終日、先生から熱があるので迎えにきてほしいと言われて新幹線と雪道1時間ほどタクシーに乗ってお迎えに行ったことがありました。新幹線に乗ってしばらくして娘がケロリとお菓子を食べ出した時は流石に「翌日連れて帰ってきてほしかった(涙)」と思いました笑。
【これから受験を迎える保護者(または生徒)へメッセージ】
保護者の方へ、わたしなりの感じたことをお伝えするならば…。娘がこの学校にいることが想像できる学校を選びましたが、入学してみてわかることもたくさんあります。この時期のお子さんは気持ちも変化していきます。その時"今"の素直な気持ちを受け止めてあげられる環境を整えてあげることが大切だと中学3年間寄り添ってみて感じました。
(おわり)