高校教育改革に関する調査2024_ICT活用で56%の学校が「授業の質が向上した」
出典:リクルート進学総研
リクルート進学総研は「高校教育改革に関する調査2024」の結果を公表した。
ICT活用で56%の学校が「授業の質が向上した」と変化を感じているとのこと。
この調査は、全日制高校で行われている教育改革(新しい学習指導要領、入学者選抜、ICT活用、キャリア教育、進路指導、学校改革に関する取り組みなど)の実態を明らかにするために行われた。
調査対象は全国の全日制高等学校4,679校。
新学習指導要領への対応の進捗度については、「授業」、「教材」、「評価」のいずれも「計画通りに進んだ」が8割前後。2022年と比較すると、「授業は」4ポイント、「教材」は5ポイント、「評価」は8ポイント増加している。
「新学習指導要領」への取り組みにあたり課題感のある教科については、「特にない」が30%。一方で、「情報」に課題を感じている学校が41%で最も多い。
「総合的な探求の時間」への取り組みは、「導入・計」が前年と同様に9割を超える。2021年から増加傾向にあり、2022年と比較すると2ポイント増加している。
取り組みにあたり最も難しいと感じるステップが、「課題の設定が」6割を占め、取り組むにあたっての課題は「教育の負担の大きさ」が82%と一番多く、次いで「教員間の共通認識不足」、「教員の知識
・理解不足」となる。
「探求活動」の生徒の進路選択へのつながりについては、ほとんどの学校が生徒の進路選択へつながると回答。2022年と比較すると、「総合型選抜等、入学者選抜に活用できる」が9ポイント増加して、年々増加傾向となっている。
教育活動へのICT活用状況については、99%の学校が授業、ホームルーム、探求などの教育活動にICTを活用していると回答。
活用シーンは「宿題・課題の配信」が92.0%でトップ、次いで「授業での活用・計」が61.4%、「コミュニケーション活用・計」が57.6%。
ICT活用による教員・学校の変化としては「授業の質が向上した」が56%でトップ。
生徒の変化指定は、「主体性・多様性・協働性が向上した」が38%でトップ。
進路指導とキャリア教育について、進路指導上の課題は「入学者選抜の多様化」が62.0%でトップ。次いで、「教員が進路指導を行うための時間不足」が60.4%、「学習意欲の低下」が66.2%。
その他、AI活用について、入試の早期化について、教員の労働時間についてなどの調査結果が公表されています。
調査の詳細はリクルート進学総研のwebサイトをご確認ください。
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